インスタを使って外国人が詐欺をする?手口や対策について解説

20代~30代に人気のSNSインスタグラム(Instagram)ですが、利用していると異性の外国人が友達申請をしてきて、相互フォローになるとしきりにメッセージを送ってくる…という経験をした方も多いのではないでしょうか。

実際にそれらのアカウントと交流をして、「国際ロマンス詐欺」というものの被害にあう可能性があることをご存知ですか?

このページでは、インスタグラムを使って外国人が詐欺を行う、国際ロマンス詐欺の手口と実際に被害にあった場合の対応方法についてお伝えします。

編集部
SNSやマッチングアプリでの被害件数が急増中。絶対に避けるべき「国際ロマンス詐欺」の実態をこちらの記事で解説
「全財産どころか借金まで背負わされる国際ロマンス詐欺とは」>

インスタグラムを使った外国人の詐欺とは

インスタグラムを使った外国人の詐欺とは

インスタグラムを使って外国人が詐欺をする国際ロマンス詐欺とはどのような手口なのでしょうか。

国際ロマンス詐欺とは

国際ロマンス詐欺とは、異性の外国人を装って日本人に接近して、恋愛関係などに発展したことを背景として、金銭を騙し取るものです。

その多くは、恋人や結婚相手を探すマッチングサイトを利用して行われるのですが、全世界の人と容易につながることができるインスタグラムのようなSNSが利用されることもあります。

インスタグラムが利用された場合の実際の手口は次のようなものです。

インスタグラムで異性を装ってDMをしてくる

まず、インスタグラムにおいて、異性を装ってDMでアプローチをしてきます。

インスタグラム内でのコミュニケーションの撮り方としては、投稿にリプライをするという方法もあるのですが、詐欺をする者はオープンなところでのコミュニケーションを好まず、クローズなDMという手段を利用します。

最初から「伴侶を探している」「性的な動画をやりとりしたい」といったストレートなものもありますが、多くは「日本に興味がある」「日本に住んでいたことがある」などの無難なやりとりから始めます。

やりとりをする中で恋愛系に発展させる

最初は他愛のないやりとりでも、途中から恋愛関係を意識させるような内容となり、猛烈なアプローチをかけてきます。

猛烈なアプローチに不慣れなどで、チャットだけの関係でも恋愛感情などを持ってしまうことがあります。

国際ロマンス詐欺かどうかの見分け方について解説

金銭が必要な事態が生じ支払うと連絡がとれなくなる

仲良くなってくると、いよいよ日本で会いたいとなるのですが、この時点で次のような事態が発生します。

  • 家族が病気で治療費が出せなくて今いる場所から離れられない
  • 日本にいくための荷物を送ったが没収されて取り戻すのにお金が必要
  • 移動途中で拘束され解放してもらうのにお金が必要
  • 軍隊に所属していたがメッセージのやりとりをしているのがバレて拘束され、解放してもらうのにお金が必要

これに応じて支払うと、そのまま連絡がとれなくなります。

酷いケースになると、まだお金をとることができると考えて、ひたすらいろんな要求を繰り返すこともあります。

投資勧誘を装う詐欺もある

上記のような金銭の支払いを要求するものは、あからさまに怪しく警戒されます。

そのため、やり取りの中でお金を持っていることをほのめかして、FXや仮想通貨などへの投資をしていることを伝え、一緒に投資をはじめようともちかけることがあります。

FXや仮想通貨はサイトに登録をして入金をして初めて取引が可能なのですが、登録のための身分証明書のコピーをとられた上で、入金しても返してもらえいない偽サイトを作っていることがあります。

インスタグラムで外国人による詐欺を行うのはだれか?

インスタグラムを使って詐欺をしてくる外国人ですが、写真にある人・登録されている名前の人が本人である可能性は極めて低いです。

実際に詐欺を行っているのは、

  • 外国人詐欺グループ
  • 日本人詐欺グループ

の2通りが考えられます。

どうしても相手とのやりとりが発生するので、日本人であるほうが日本語に長けているため、日本人が外国人のふりをしているケースも多発しています。

インスタグラムで外国人の詐欺被害にあった場合の対応

インスタグラムで外国人の詐欺被害にあった場合の対応

インスタグラムで外国人の詐欺被害にあった場合、どのような対応をとることができるのでしょうか。

基本的には民事訴訟を起こして強制執行をすることになるのですが、相手もわからないことが多く、手続きを外国で行う必要があるような国際ロマンス詐欺では現実的な方法とはいえません。

国内口座であれば銀行口座の凍結をして分配してもらう

詐欺行為の送金先が国内口座であれば、その銀行口座の凍結をして分配をしてもらうのが良いでしょう。

振り込め詐欺救済法に基づく手続きによって、その口座の中にお金があればそれを分配してもらえます。

外国の機関による返金

犯人が外国人であり、振込先も外国である場合には上記の制度は使えません。

この場合には、外国の機関による返金がされる場合があります。

たとえば、国際ロマンス詐欺の拠点になることが多いナイジェリアでは、経済金融犯罪委員会(EFCC) という機関によって返金される可能性があります。

まとめ

まとめ

このページでは、インスタグラムを利用してアプローチしてくる外国人による詐欺についてお伝えしました。

万が一支払ってしまうと、返金の可能性が乏しいものになるので、容易にお金の支払いには応じないようにしましょう。

すでに支払ってしまっている場合には、なるべく早く横山法律事務所のような国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談・依頼することをお勧めします。

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