国際ロマンス詐欺で返金は請求できる?難しい理由と証拠集めのコツについて

近年急増している国際ロマンス詐欺は、海外の詐欺師集団が犯行に及んでいるケースが非常に多い傾向にあります。

犯人を特定して逮捕できれば良いのですが、さまざまな国際的問題から返金対応が難しいといわれています。

今回は、難しいといわれている国際ロマンス詐欺で返金は請求できるのかについて紹介していきます。

難しい理由と証拠集めのコツについても紹介していくので、併せてチェックしていきましょう。

【この記事で分かること】
  • 国際ロマンス詐欺の被害にあったら返金できる?
  • 国際ロマンス詐欺の返金が難しいと言われるのはどうして?
  • 国際ロマンス詐欺で返金させるためにやるべき証拠集め
  • 国際ロマンス詐欺にあったらどこに相談したらいいの?

編集部
SNSやマッチングアプリでの被害件数が急増中。絶対に避けるべき「国際ロマンス詐欺」の実態をこちらの記事で解説
「全財産どころか借金まで背負わされる国際ロマンス詐欺とは」>

国際ロマンス詐欺の被害にあったら返金できる?

一般的に国際ロマンス詐欺は、1度被害に遭ってしまったら返金は難しいといわれています。

国際ロマンス詐欺は、ある意味結婚詐欺のようなものです。

ターゲットと恋愛関係を演出し、ありとあらゆる理由を付けて金銭を騙し取るというのが主な手口です。

ですが返金対応が難しいというだけで、不可能というわけではありません。

万が一詐欺師に直接返済を請求したらどうなるのか、次で解説していきます。

直接返済を請求したらどうなる?

多くの場合、直接返済を請求しても無視されてしまいます。

場合によっては、タイミングよく弁護士を名乗る人物が出てきて「問題を解決するのに手数料が必要です」とさらにお金を搾取しようとしてきます。

基本的に弁護士を介さないでの直接返済は、不可能だと思ってください。

返済請求は、専門家に任せましょう。

国際ロマンス詐欺の返金が難しいと言われるのはどうして?

そもそも国際ロマンス詐欺の返金が難しいといわれるのはなぜなのか。

ここでは、以下3つの理由を紹介していきます。

  • 犯人の身元がわからず請求先がわからないことが多い
  • 詐欺被害に合ったことを立証するのが難しい
  • 国際問題が絡むと警察が動いてくれないこともある

それぞれチェックしていきましょう。

犯人の身元がわからず請求先がわからないことが多い

国際ロマンス詐欺の被害に遭っても泣き寝入りすることが多いのは、被害に遭っても犯人の身元が分からないことの方が多いからです。

そのためなかなか逮捕に踏み切れないというのが現状です。

とにかく詐欺師は身バレを避けた上で犯行を行うので、少額でも1度支払ってしまったお金は基本的には戻ってきません。

身元が分からないと請求先も分からないので、相手を訴えて返金対応が非常に難しいといえます。

詐欺被害に合ったことを立証するのが難しい

日本国内では、そもそも詐欺自体立証が難しいといわれています。

国際ロマンス詐欺に限らず、国内では状況証拠だけでは犯罪が成立するための構成要件を満たしていないのが主な理由です。

年々国際ロマンス詐欺の被害が拡大しているということもあり、近年では逮捕まで踏み切ることも多くなってきました。

多くなってきたとはいえ、それでもお金を搾取されてそのまま逃げられて終わりというパターンも少なくありません。

国際問題が絡むと警察が動いてくれないこともある

国際ロマンス詐欺は、国際というだけあって海外の詐欺師集団が絡んでいる事案でもあります。

そのため国内だけで問題解決が難しいため、そもそも警察が対応してくれないというケースも少なくありません。

犯人の身元自体が分からない上に、仮に特定しても犯人引き渡しの条約を国同士が結んでいない場合も考えられます。

返金対応をしてほしいけれど、これまで紹介してきたようなさまざまな問題のせいで対応ができないことが多いのです。

国際ロマンス詐欺で返金させるためにやるべき証拠集め

万が一お金を支払ってしまった後に国際ロマンス詐欺だと気付いた場合は、相手に悟られないように証拠を集める必要があります。

ここで紹介する証拠の集め方は、以下の通り。

  • LINEなどメッセージの記録を残しておく
  • お金を振り込んだ履歴など記録となるものを持っておく
  • 送られてきた写真など身元がわかるようなものを集める

それぞれチェックしていきましょう。

LINEなどメッセージの記録を残しておく

メッセージは一時的に記録に残るので、大事な証拠の1つとなります。

ですが、あくまでも一時的ということを忘れないでください。

なぜなら詐欺師は、極力証拠になりそうなメールやLINEなどは、時間が経つと削除する可能性が考えられるからです。

近年では電話でのやり取りが多い傾向にありますが、万が一LINEなどのメッセージが残る媒体を使った場合は必ず記録しておきましょう。

メッセージが削除されてしまうことを考慮して、届いた時点ですぐにスクショなどを撮っておくのが得策です。

お金を振り込んだ履歴など記録となるものを持っておく

万が一詐欺師に送金してしまった場合は、詐欺師への送金記録は必ず残しておきましょう。

送金記録は必ず残るものなので、詐欺だと気付いた段階で残すのが得策です。

  • クレジットカードの利用履歴
  • ATMからの送金記録(取引証明書類)
  • 銀行明細
  • 仮想通貨の送金記録など

送金記録になりそうなものは何でも結構です。

とにかく記録しておくというのが、とても重要な証拠となります。

送られてきた写真など身元がわかるようなものを集める

証拠になるものは、何でも構いません。

メッセージや送金だけでなく、詐欺師から送られてきた画像などもれっきとした証拠になります。

詐欺師の中には、お金関連の話だけだと怪しまれると分かっている人もいます。

時には何気ない日常会話を交えて、画像などを送ってくる場合もあるのです。

画像には送った本人にも気付かない、ちょっとした情報が隠れています。

  • 詐欺師の居住地
  • 国籍
  • 鏡や窓などに映って反射した詐欺師の顔など

画像の中に映り込んだ風景で、犯人が特定できる可能性が上がります。

国際ロマンス詐欺にあったらどこに相談したらいいの?

最後に、国際ロマンス詐欺にあったらどこに相談したら良いのか紹介していきます。

ここで紹介する相談先は、以下の通り。

  • 警察に行って被害届を出す
  • 国民生活センターに行って事情を相談する
  • 国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談してみる

それぞれチェックしていきましょう。

警察に行って被害届を出す

困ったら警察というイメージがある人も多いため、まずは警察に相談するのもおすすめです。

純粋に通報という目的のために警察へ相談する方も増えています。

ですが警察に相談するデメリットとしては、条件によっては対処してくれないことがほとんどです。

なぜなら警察と詐欺は、条例などの理由で対処が難しいとされているからです。

弁護士に相談する方も少なくありませんが、費用が発生して敷居が高いという理由で依頼ができない方もいます。

その場合は、とりあえず被害届だけでも提出しておきましょう。

被害届は報告という形でログが残る
ので、実際に調査が入るかどうかは別として1つの手段として検討してみるのもおすすめです。

国民生活センターに行って事情を相談する

国民生活センターに相談するのも、1つの手です。

電話先は「消費者ホットライン188」で、相談する場合は被害内容を細かく説明する必要があります。

ただ詐欺被害に遭ったと伝えるだけでは、なかなか対処してくれないので注意してください。

相談する前に相談内容を事前にまとめてから、相談するようにしましょう。

国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談してみる

弁護士の中には、国際ロマンス詐欺に強い方も少なくありません。

警察や国民生活センターに相談するよりも、被害金が取り戻せる可能性が高いです。

必ず返済してもらえるとは限りませんが、国際関連の問題は弁護士に相談するのが一般的だといわれています。

弁護士は金銭問題はもちろん、恋愛などの相談も多い傾向にあります。

問題解決までの実績も多い弁護士も多いので、警察や国民生活センターよりも相談しやすいという特徴を持っているのです。

依頼者の状況に合わせて方針を固めていき、問題解決を目指していきます。

当然問題解決までには費用かかりますが、相談だけも受け付けているところは多いので、まずは現状の相談をしてから依頼をするかどうか決めるのもおすすめです。

まとめ:国際ロマンス詐欺で返金させるためには証拠集めが大事

国際ロマンス詐欺で返金の請求はできるのかや、返金が難しい理由と証拠集めのコツなども紹介してきました。

新型コロナウイルスが流行し出した頃に急増してきた国際ロマンス詐欺は、近年では返金及び逮捕まで踏み切ることに成功しているケースも増えて来ました。

純粋に恋愛を楽しんでいる方の気持ちを踏みにじる悪質な手口が多いので、出会いを探している方やこれから探す方は十分に注意してください。

現時点で既に被害に遭っている方は、本記事を参考にできる限り早めの対処をおすすめします。

証拠を集めて国際ロマンス詐欺に強い弁護士などに相談すると、解決まで目指してくれるのでぜひ参考にしてみてください。

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