
男性で、マッチングアプリを利用していると、外国の女性軍人とマッチングして、メッセージを交わすことがあります。
実は日本人男性で、外国人の女性軍人とマッチングして恋愛関係になった後に、この女性軍人が軍隊に拘束されて解放するのに金銭を請求され、実際にお金を送ったところその後連絡がとれなくなるという、いわゆる国際ロマンス詐欺の被害に会うケースが続出しています。
このページでは、女性軍人を自称する国際ロマンス詐欺の手口と解決方法についてお伝えします。
国際ロマンス詐欺とは?その手口は?
まず、国際ロマンス詐欺とはどのようなものか、その手口について確認しましょう。
国際ロマンス詐欺とは
国際ロマンス詐欺とは、マッチングアプリやSNSを通して、外国人と恋愛関係になったり、その恋愛関係を背景に金銭を要求するなどするタイプの詐欺をいいます。
男性側では、マッチングする相手として女性軍人であるというケースが多発しています。
女性側の場合には、外国の医師・弁護士・投資家・国際機関の職員などであるケースが多いです。
国際ロマンス詐欺はどのような手口なのか
国際ロマンス詐欺では、マッチングアプリやSNSを通して、外国人がアプローチをしてくるところから始まります。
これらを利用する人は恋人や結婚相手を探していることが多く、熱烈なアプローチに心を許してしまい、そのうちに恋愛関係となり、人によっては結婚の約束をするようなこともあります。
そして、日本に来るとなったときに、次のような問題が発生し、同時に金銭の請求をされます
- 日本に送った荷物が没収され取り戻すのにお金が必要
- 空港で拘束されて身柄の解放にお金が必要
- 親族が病気でおいていけない治療に多額のお金が必要
女性軍人が当事者になっているような場合には、
- 軍隊から除隊するのにお金が必要
- マッチングアプリをしているのが露見して罰金を支払う必要がある
これらの支払いをすると、その後相手と連絡がとれなくなります。
なお、女性で相手が投資家であるような場合には、外国のFXや仮想通貨・オンラインカジノなどの利用を促され、入金をしても帰ってこないような手口であることもあります。
本当に女性軍人である場合にはマッチングアプリで身分を明かさない
確かに軍隊に所属している女性が、マッチングアプリやSNSを利用して、異性と出会うという可能性自体はありますし、日本に憧れがあるなどで、日本人とつながりを持とうとする人もいる可能性はあります。
しかし、軍隊では情報管理がされているため、居場所や部隊配属などが判明する可能性があるようなことを禁止しています。
そのため、本当に軍人であるならばマッチングアプリで軍人や軍隊に所属しているようなことを明かすことをしません。
そのため、マッチングアプリで女性軍人を名乗る人は国際ロマンス詐欺である可能性が高いといえるでしょう。
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国際ロマンス詐欺の被害にあったら
では、国際ロマンス詐欺の被害にあったらどのような行動が必要かを確認しましょう。
国際ロマンス詐欺の返金をしてもらうためには
国際ロマンス詐欺の返金を法的にしてもらうには、相手を特定して、特定した相手の国で民事訴訟を起こすのが基本的な流れになります。
しかし、このような詐欺をする相手を正確に特定することは困難で、さらに民事訴訟を起こす、強制執行を行って財産を差し押さえるのは困難であることが予想されます。
振り込みをした口座が日本の銀行口座であるような場合には、その口座を凍結して、口座の中にあるお金の分配を受けることができる仕組みがあります。
また外国では、例えばナイジェリアのように、金融犯罪の被害者に返金をする機関があることがあります。
これら犯罪被害者に用意されている手続きを行うほうが確実であると言えるでしょう。
国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士に依頼する
国際ロマンス詐欺の被害にあった場合には、国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士に依頼するのが適切な方法です。
国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士であれば、インターネットに詳しく、探偵と協力するなどして、相手を特定するのが得意です。
犯人の特定という作業については、なんでも屋や便利屋がやっていることがあるのですが、これらはポストや壁や塀などのいたずら犯人を張り込みをして特定するなどを行うもので、インターネット上で相手を特定するのには向きません。
また行政書士が詐欺の被害の対応をするような場合もありますが、行政書士は内容証明の作成と刑事告訴のみが業務範囲で、裁判などの手続きを行うことができず、できることの範囲が極めて狭いです。
まとめ
このページでは、女性軍人を自称する国際ロマンス詐欺についてお伝えしました。
国際ロマンス詐欺の被害にあったような場合には、早めに横山法律事務所のような国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士に相談するようにしましょう。