
マッチングアプリやSNSで知り合った相手にお金を渡してしまう国際ロマンス詐欺において、相手が中国人を名乗ることがよくあります。
国際ロマンス詐欺に中国人はどのように関わっているのでしょうか。
中国人が関わっている国際ロマンス詐欺にあった場合にはどうすれば良いのでしょうか。
中国人は国際ロマンス詐欺にどう関わる?
中国人が国際ロマンス詐欺にどう関わっているのでしょうか。
国際ロマンス詐欺とは
国際ロマンス詐欺とは、マッチングアプリやSNSで知り合って恋愛関係になった後に、金銭を要求されて支払ったものの、返金してもらえず連絡もとれなくなるものをいいます。
マッチングアプリやSNSで、外国人と知り合うことは可能で、熱烈なアプローチによって恋愛関係に陥ります。
日本に行くとなった頃にそれらの外国人に次のようなトラブルが発生し、金銭を要求されます。
- 日本に行こうと思うが家族が病気になってお金が必要
- 軍隊を抜けるのにお金が必要になった
- 日本に送った荷物を没収され取り戻すのにお金が必要になった
実際にこれらを支払うと、次から次へとお金を要求してきたり、支払わない・自分を特定しようとしていると悟られると突然連絡がとれなくなるのです。
国際ロマンス詐欺に中国人が関与するケース
国際ロマンス詐欺に中国人が関与するケースとしては、
- マッチングアプリやSNSのアカウントで中国人を名乗るケース
- 裏で中国人の実行犯がいるケース
前者の例としては、たとえば女性に、中国人の医師・弁護士・投資家などと名乗って近づいたり、男子中国人のエステティシャン・モデルと名乗って近づくケースです。
写真では中国人といわれるとそう見える写真を利用していることがあります。
しかし、実際にそのアカウントを使ってアプローチをしている人そのものであることはなく、実際にはアフリカ人がこれを行っているような場合もあります。
次に、アイコンが何人かに関わらず、国際ロマンス詐欺のマッチングアプリ・SNSアカウントを中国人が運用しているケースです。
このような場合、相手が中国人であることは通常わかりません。
いずれの場合であっても、国際ロマンス詐欺の被害から回復のために、相手が誰であるのか、その国にどのような手続きがあるのかを調べることになります。
そのため、中国人とされる人がどのような過程で関わっていようが、対応方法はかなわないといえます。
国際ロマンス詐欺の被害にあった場合の対応方法と相談先
国際ロマンス詐欺の被害にあった場合に、どのような対応をとるのかと、誰に相談すればいいかを確認しましょう。
国際ロマンス詐欺の被害にあった場合の対応方法
国際ロマンス詐欺の被害にあった場合の対応方法としては、
- 相手を特定する
- 被害状況に応じた手続きを行う
ことになります。
まず、相手の特定は、それまでのやりとりなどから情報を得たり、マッチングアプリ・SNSの運営をしている会社に被害の報告をして相手に関する情報を開示してもらいます。
相手が特定できれば、被害状況に応じた手続きを行います。
基本的には民事訴訟ということになるのですが、詐欺犯相手に民事訴訟をするのは実効性がないことが多いです。
そのため、犯罪被害者を救済するための手続きを行うのが現実的です。
- 送金相手が国内口座である場合には、その口座を凍結して、預金保険機構を通して被害回復の手続きを行ないます。
- 送金相手が海外口座であるような場合には、その国にある被害者のための機関に依頼をします。
警察に相談しても国際ロマンス詐欺は解決しない
国際ロマンス詐欺は、被害が日本で発生しているので、日本でも詐欺罪になるものです。
そのため、国際ロマンス詐欺の相談は警察でもできそうに思います。
しかし、警察では管轄の問題で捜査が難しかったり、立件が難しいことを理由に、積極的に相談にのってもらえません。
場合によっては民事の問題として、民事不介入の原則を盾に相談すら受け付けないということもあります。
相手の特定は便利屋・なんでも屋ではなく探偵に
犯罪者の特定については、探偵の他に便利屋・なんでも屋などもやっていることがあります。
しかし、便利屋・なんでも屋がやっている犯人の特定は、ポストのいたずらや壁の落書きなどを張り込みをして犯人を特定するなど、誰でも行える範囲のものでしか対応ができません。
国際ロマンス詐欺の犯人の特定のためには、インターネットの知識が必要で、高度な調査能力をもつ探偵に相談すべきです。
後述しますが、国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談すれば紹介してもらうことも可能です。
法的手続きは行政書士ではなく弁護士に
法的手続きを行うためには、弁護士に相談をします。
法律に関する職業として、行政書士が詐欺の相談を受けていることがあるのですが、行政書士は内容証明の作成と刑事告訴を業務としてできるにとどまり、その他の相手との交渉や裁判所での手続きをできるわけではないので注意をしましょう。
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まとめ
このページでは、国際ロマンス詐欺に中国人が関わっている場合やその場合の対応についてお伝えしました。
中国人が関わっているとわかる場合である、中国人を名乗るアカウントとやりとりをしている場合でも、勝手に写真を盗用されているだけで実際は中国人は関わっていないことがあり、その他の場合とやることは変わりません。
まずは横山法律事務所のような国際ロマンス詐欺に強い弁護士に相談してみましょう。