
10代~30代の女性を中心に人気のSNSであるインスタグラム(Instagram)ですが、インスタグラムを利用していると、ちょっと怪しいアカウントからフォローされたりメッセージが送られてきたりすることがあります。
上記のようなものに応じる人は多くないのですが、インスタグラムを利用した詐欺は様々な手口で巧妙化しています。
このページでは、インスタグラムを利用して行われる詐欺の手口と、詐欺への対応方法についてお伝えします。
インスタグラムを利用して行われる詐欺の手口
インスタグラムを利用して行われる詐欺の手口にはどのようなものがあるのでしょうか?
他のサイトに誘導してワンクリック詐欺
インスタグラムでよくあるのが、他のサイトに誘導してワンクリック詐欺に陥れるものです。
たとえば、女性がインスタグラムを使っていると、若い容姿の良い男性からフォロー申請があり、DMで「凍結が怖いので別のサイトでメッセージのやりとりをしたい」とURLを送ってこられます。
URLをクリックすると、出会い系サイトやアダルトサイトに飛ばされ、ワンクリック詐欺などの被害にあいます。
投資や副業に関する勧誘
投資や副業に関する勧誘が行われます。
投資だと株式よりもFX・仮想通貨に関するもので、必ず儲かるとする自動売買ツールや、スクールの募集をした上で、必ず勝てると出資を募るものです。
副業に関しては、必要のない高額のスクールへの勧誘が行われたりします。
そのアカウントを運用している人は、旅行を楽しみ高級な食事をするなどしている生活をアピールしますが、投資やスクールへの費用は無駄に終わります。
恋愛関係を利用した金銭請求
異性からのアプローチの中には、当初は普通に仲良くなりたいだけのように振る舞って、恋愛関係になっているように錯覚させ、金銭をだまし取ろうとするものが居ます。
例えば、
- 大学留年してしまい学費が出せない
- 両親が自営業で大損を出して自分は風俗で働かなければならない
- 勤務先で損害を出してしまって損害賠償をしなければならない
また、インスタグラムは全世界のユーザーが使えるので、外国人の異性がアプローチをしてくることがあります(外国人がこのような詐欺を行うケースのことを国際ロマンス詐欺と呼んでいます)。
このようなケースでは、
- 日本に送った荷物が没収され解放してもらうのにお金が必要である
- 日本に行きたいが病気の親を残して日本には行けない
- 途中の空港で拘束されて解放してもらうのにお金が必要である
としてお金を請求してくることがあります。
インスタグラムで詐欺にあった場合の対応方法
インスタグラムで詐欺にあった場合、どのように対応していけば良いでしょうか。
相手にしない
インスタグラムを利用していると、上述したような多くの投資・副業への勧誘や、異性からのアプローチが多数あります。
これらについては相手にしないのが良いといえるでしょう。
不用意にURLを踏まない
メッセージで外部サイトのURLが送られてくることがあります。
これらは、唐突に送ってくることもありますし、会話の中で送ってくることもあります。
これらのURLへの遷移によって、詐欺サイトへの誘導や、パソコン・スマートフォンへのウイルスの侵入などの原因になります。
どうしてもURLを確認しなければならない場合には、そのURLが安全かどうか調べるツールを利用しましょう。
万が一被害にあった場合でもインスタグラムから救済を受けることはできない
万が一詐欺にあった場合でも、インスタグラムから救済を受けることはできません。
ユーザー同士のトラブルについてはユーザー同士で解決するのが基本で、インスタグラムの規約違反がある場合に、そのアカウントを凍結してもらうなどの対応ができるのみです。
被害にあった場合には早めに弁護士に相談をする
万が一詐欺の被害にあった場合には、なるべく早めに弁護士に相談しましょう。
詐欺の被害にあった場合には、次のような手続きによって返金をしてもらうことになります。
- 相手を特定した上で民事訴訟を起こし強制執行を行う
- 国内口座への振り込みをした場合には振り込め詐欺救済法に基づく手続きを行う
- 海外口座に振り込んだ場合にはその国にある機関による救済を行う
このような手続きがあるため、詐欺を行って得られたお金を早めに別の場所に移動することが考えられたり、そもそも使われてしまいます。
詐欺の被害にあった場合の手続きについてはスピード勝負になります。
返金の可能性を判断して、必要な手続きをスムーズに行うためにも、弁護士に相談・依頼することが欠かせないといえます。
まとめ
このページでは、インスタグラムを利用していると起こる詐欺の手口とその対応方法についてお伝えしました。
インスタグラムは写真を通じていろんな人と繋がりやすくなっているのですが、その分詐欺を行う者も利用しやすくなっています。
怪しいアカウントがいる場合には相手にしない・怪しいURLはクリック・タップしないということは徹底しましょう。
万が一被害にあってしまった場合には、横山法律事務所のように詐欺被害に詳しい弁護士に早めに相談するようにしましょう。