
国内最大級のマッチングアプリの1つとして知られるペアーズ。最近では「ペアーズで知り合って結婚」という人も珍しくないほどに普及しています。
その反面「運命のパートナーに巡り合いたい」という人の気持ちを踏みにじるような犯罪も散見されるのが実情です。特に注意したいのは、外国人詐欺師がユーザーとして紛れ込んでいることでしょう。一見しただけでは、詐欺師とはわからない故に余計に厄介です。
まずは、明らかに何かがおかしい人とは関わらないようにしましょう。ここでは、ペアーズに潜む外国人詐欺師を見抜く3つのポイントを伝授します。
- 投資話を異性に持ちかけられている
- SNSアプリやマッチングアプリを利用している
- 仮想通貨・FXなどの投資話をDMなどで話された
ペアーズに潜む外国人詐欺師を見抜く3つのポイント
実は、ペアーズに潜む外国人詐欺師を見抜くのは、そう難しいことではありません。まずは、次の3つのポイントに気を付けてみましょう。
ポイント1.「LINEのID教えてあげる」は要注意
ペアーズを含めたマッチングアプリは、アプリ上でメッセージをやり取りする仕様になっています。
中には、メッセージのやり取りをするだけでお金がかかるタイプのマッチングアプリもありますが、少なくともペアーズに関しては月会費を払いさえすればマッチングした相手とのメッセージは送り放題です。
だからこそ、実際に会ったこともないのに「アプリ上でメッセージのやり取りをするとお金がかかるから」など理由をつけて、LINEのIDなどSNSのアカウントを教えてくる相手がいた場合は警戒しましょう。
そういう相手は「だから君(あなた)のIDも教えてよ」とかなりの確率で言ってきますが、これには応じないでください。
「なぜ、アプリ上でやり取りをしたくないのか」を考えれば答えは明らかです。運営に知られるとまずい情報をやり取りしたい=詐欺のターゲットとして扱われている可能性もゼロではありません。
相手がSNSのアカウントを教えてきてくれたとしても「いや、実際に会うまではアプリ上でやり取りをしよう?」と軽くいなすのをおすすめします。
ポイント2.高級外車・ホテル、ブランド物アピールは危険
ペアーズでは、プロフィールページに写真を掲載することができます。その際、以下のような写真がやたらと掲載されているアカウントから「いいね」がついた場合は警戒しましょう。
- 高級外車に乗っている写真
- 高級ホテルでくつろいでいる写真
- ブランド物の写真
もちろん、本当に相応の収入があり、自分で好きに使っているだけなら何ら問題はないのですが、実はこれも詐欺への伏線になっている可能性はゼロではありません。
そもそも、高級外車に乗るのならレンタルでも良いし、高級ホテルでくつろぐのだって、ロビーやカフェでも構いません。また、ブランド物の写真は本人が着ている、持っているものでなければ、そのブランドのWebページのスクショを加工することでも掲載できます。
つまり、これらの写真を掲載しているからといって、本当にお金持ちとは限りません。さらに悪いことに、こういう人たちとやり取りをしていくと「なぜ、自分にはこんなにお金があるのか」という点に触れるタイミングがいずれはやってきます。
その際に「自分は投資家であり、投資で得たお金でこういう生活ができている。だから、あなたも一緒にやってみないか」と、違法な仮想通貨投資や未公開株投資を持ちかけてくるのは珍しくありません。
ひどいケースになると「僕(私)に100万円預けたら1ヶ月で150万円にして返す」など、金銭の無心をしてくることすらあるでしょう。仮にそのように持ちかけられても、絶対に応じないようにしましょう。
ポイント3.所属コミュニティゼロは逆に怪しい
ペアーズには「コミュニティ」という機能があります。つまり「焼肉好き」「きれいな海を見に行きたい」など、自分の価値観に合ったグループに参加することで、似たような価値観を持つ仲間を見つけるための機能です。
やはり、恋人や将来の配偶者としてやっていく限りは、価値観が似ている部分がないとうまく行かないのも事実であるため、コミュニティを上手に活用している人の方が多いでしょう。
だからこそ、何もコミュニティに所属していない人からいいねがついた場合は「もしかしたら、別の目的があるのかな?」と注意するようにしてください。
単に機能がわからなくて使いこなせていない場合もありますが、「詐欺のターゲットを見つけるために使っているのだから、コミュニティ機能なんて必要がない」という意図に基づく可能性だってゼロではないのです。
万が一外国人詐欺師に出会ってしまったら?
ペアーズに潜む外国人詐欺師を見抜くポイントについて解説しましたが、それでも巧妙な嘘をついてアプローチをしてくる外国人詐欺師は一定数います。
万が一、自分がやり取りをしていた人が、外国人詐欺師かもしれないと思った場合にやるべきことを解説します。
1.まずはブロックする
最初にやるべきことは「ブロックする」ことです。つまり、やり取りをできなくしてしまえば、詐欺の話がそれ以上進展することはありません。ペアーズのアプリ上では、簡単な操作でブロックができるので済ませましょう。
また、LINEのIDなど、SNSのアカウントを教えていた場合もブロックしてください。より安全を期すなら、教えたSNSのアカウントを一度消して新たに登録しなおすことも視野にいれましょう。
例えブロックしたとしても、外国人詐欺師が別のSNSアカウントを取り直してコンタクト申請してくることは十分に考えられます。
2.運営に通報する
次に、運営に通報しましょう。ブロックさえすれば、外国人詐欺師とはやり取りができなくなるため、自分に対する被害が広がることは基本的にはありません。しかし、外国人詐欺師がペアーズを使い続けている限りは、新たなターゲットを見つけてアプローチを続けることになります。
新たな被害を食い止めるためにも、やはり運営への通報は必須です。なお、運営に通報する際は次の手順で行います。
- 違反報告したい会員のプロフィールもしくはメッセージ画面をクリックする
- 画面右上「・・・」をクリックする
- 「違反報告する」をクリックする
- 必要項目を入力する
なお、通報する際は「何をされたのか」を詳しく書くようにしましょう。例えば「LINEのIDを教えたら、不審なURLを案内された」場合は以下のように書きます。
LINEを交換したら有料サイトに誘導されました。LINE IDは「@xxxxxxxxxxx」で、「http://(誘導先のURL)/」 です。 |
参照:Pairsヘルプ「違反報告の方法と注意点について」
3.どうしようもない場合は弁護士に相談する
ここまでは自分の力だけでできる対応を紹介しましたが、中には
- 怪しいURLをクリックして個人情報を入力してしまった
- 相手に送金したら連絡が取れなくなった
など、より深刻な事態に発展するパターンが考えられます。そういう時は、自分一人で悩まずに、弁護士に相談しましょう。
「警察に相談してみては?」と思うかもしれませんが、あまり効果的ではありません。そもそも、警察には「民事不介入」という原則があるため「個人間のトラブルには介入できない」と断られることも珍しくないためです。
もちろん、弁護士が証拠を集めた上で被害届を出して受理されれば、警察が動いてくれる可能性は出てきます。まずは「どういう相手とやり取りして、どんな被害が生じたのか」を弁護士に伝え、取れる解決策がないかを調べてもらいましょう。
- ペアーズのアプリやSNS上でのやり取りの記録
- 開いてしまったURLの情報
- 送金をした場合は送金記録
上記のような証拠になりそうな情報を取りまとめて弁護士に渡すことをおすすめします。